長野県伊那市高遠に別荘をつくっているというNさんをお訪ねしました。 ご自宅は東京の世田谷とのこと。 南アルプスが拡がる台地に建つ 片流れ屋根のその箱を遠望した時、 「ツーバイフォーだ!」とわかりました。 20年ほど前に、同じように自ら家をつくっていたSさんのことを思い出していました。Sさんのはご自宅で、住めるようになるのに5年掛かったのかな。 Nさんの仕事ぶりは、友人との協働作業でもありますが、ツーバイフォーの構造体の組み立てはもとより、、屋根や外壁の仕上げ、内部の壁と天井のシックイ塗り、コンクリートの基礎や電気、給排水の配管、ステンドガラスのはまった内外部の建具、絶妙な使い方のガラスブロック、タイル張りのキッチンセット、コンクリート製の浴槽(後でタイルを張るのだそうです)、サウナ室(フィンランド直輸入)、薪ストーブ! さらに内外部のベンチや家具まで手づくりあるいは自らの取り付けな のには驚かされたと同時に、その大胆さにうなってしまいました。 「うゥ・・・ようやるゥ・・・」 特に0、75坪にコンパクトに収まったキッチンは圧巻。 (おいしい料理とビールのため写真撮ってなくて残念!) 「シロートは怖い!」とわたし。 この点に関しては、プロカメラマンのNさんも同意見でした。 でもプロのカメラマンだから、やっぱり、光の取り入れ方のセンスが違う。 ひょっとすると、次の設計に生かせるような気がしています。 「東浦町緒川の家」の間接照明も思い出されました。 Sさんの家の場合は設計図をわたしが担当しましたが、 Nさんは設計も自分でしたらしい。 製品の標準寸法を考慮に入れなかった分、 現場での寸法合わせに苦労したと苦笑い。本当に大胆ですね! 現在の外壁は北面と西面は防水シート丸出しで未完成、木材とかガルバリウム鋼板など異なる材料で仕上げる予定とのこと。いつ完成するのかわからないけれど、その時には大竣工パーティ必至でしょうか。 誰にでもできることではありませんが、 つくる喜びにあふれた家の決定版であることは間違いのないところです。 日比さんちの別荘は「いつ?どこに?」と家人につぶやかれるのには、返答に窮しています。
by hearthandhome
| 2006-05-12 21:07
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