カテゴリ:夫婦ふたりの家( 11 )

築18年のお宅訪問

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築18年、最も早い時期に建てさせていただいた
OMの家の一つ、「富貴の家Ⅰ」を訪問しました。

その家のLDK+ロフト空間が「夫婦ふたりの家」と
同質であることに、今更のように気づかされました。
平屋の南壁の高さからナナメ天井で、
ロフトまでつながるワンルームの一体空間で、
ハシゴで昇るスタイルです。



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住まい手のご希望も、もちろんありましたが、
このような構成の優しい空間が
わたし自身、18年前から好みであったし、
既に実現もしていたのでした。

住まい手にも気に入っていただいているようですし、
訪問される方々にも、今でも好評のようです。

なんだか、原点に立ち返ったような
そんな気がして感無量でした。日比
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by hearthandhome | 2012-12-26 19:10 | 夫婦ふたりの家

定年後の夫婦の時間

【A】夫婦といえども、ひとりの時間が欲しい、それでこそ仲良く暮らせる
【B】会話あってこそわかり合える夫婦になる、夫婦共有の時間を多く持ちたい

【A】or【B】どちらですか?という住環境研究所の調査によると、ひとりの時間を大切にし、
自立した暮らしを望む人が6割を占め、女性だけでみると74%にものぼったとの報告です。

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今まで、つくっていただいた「夫婦ふたりの家」の
ご夫婦のことが思い浮かび、
自立するするための専用の部屋と、適度な距離感で
共生できる住まいづくりに思いをはせました。日比
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by hearthandhome | 2012-12-06 08:22 | 夫婦ふたりの家

「夫婦ふたりの家」 ものがたり (8)

  さきがけの家

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「夫婦ふたりの家」の、さきがけとなった
お宅を訪問しました。 延べ19.5坪。

南隣地が1mほど高く、
しかも総二階の隣家が迫っていて、
冬の日差しがほとんど届かない条件の中で、高齢のご夫婦の、
平屋建の住まいのご依頼でした。

とにかく、冬暖かく、使いやすく!


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冬暖かくから、迷わず選んだOMソーラー。
片流れにした屋根の最頂部に集熱パネルを搭載。
ちゃんと太陽が届くか、冬至の太陽高度から、
大丈夫と解っていても、心配していました。

暖かい太陽熱が床下から吹き出してきた時には
本当に、安堵したのを覚えています。









f0059988_19134669.jpg天井はフラットにしましたので、
北側に大きな小屋裏空間が取れ、
ここの有効活用に思いを巡らせたのです。
小屋裏部屋と居間の天井を結ぶ
ナナメ天井が思い浮かぶのに、
さして、時間はかかりませんでした。

「夫婦ふたりの家」のカタチが
出来上がった瞬間でした。
プランは、ほとんど、そのままです。


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築7年、西側にあった山林が取り払われ、果樹園に変身! 冬の集熱が多くなった分、
夏の西日対策が必要になったとのこと。近隣の条件が変われば、また、工夫しなくちゃなりませんね。
ご高齢でありながら、多趣味なおふたりの合言葉。 「OMはいい!」
力強く、トランペットが吹奏され、美しい水彩画が、また一枚仕上がったようです。 日比
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by hearthandhome | 2012-10-13 09:50 | 夫婦ふたりの家

「夫婦ふたりの家」 ものがたり (7)

 規格住宅 「夫婦ふたりの家」
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「夫婦ふたりの家」は、その構造体は
一定ではありませんでした。

ツーバイフォーと在来工法の両方を用いていることもありますが、その断面の
階高寸法、小屋裏部屋の外壁高さは
設計意図や、住まい手の多彩なご要望から、その都度、決めていたのが実情です。


規格住宅 「夫婦ふたりの家」は、4人家族の「上池町の家」をベースにして、基本プランと標準高さを決め、OMソーラー機械室の基本的な納め方を整理し、それに基づいて、三種類の仕上グレードによる標準価格表を改訂しました。
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「上池町の家」では、クラフトマンストーブが居間の南西角を占めていますが、そこに階段を持ってくることで、2階の子供室を12帖大として、将来の使い勝手の自在性を高めました。1階の和室は日常の暮らしの中で、あるいは、お子さんの成長や家族の変化に応じて、茶の間、寝室、客間、家事室など、多様に使っていただけるとともに、大事な役割として、南北に抜ける風の通り道や、視線が遠くまで届くことから、室内を広く感じることにもなります。また、将来への備えとして、直接トイレに入れることにも留意しています。日比
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by hearthandhome | 2012-10-10 11:19 | 夫婦ふたりの家

「夫婦ふたりの家」 ものがたり (6)

 子育て世代の家   「白沢の家」

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10年来、見学会に何度も
ご来場いただき、じっくりと観察、
ご検討をいただきました。

住み慣れた家を、建て替えるお考えでしたから、必要な設計・施工力は当然のこととして、小高い敷地の既存擁壁と建物の解体や新設に伴う近隣対策も
重要な役割としてありました。



f0059988_182439.jpg永年、あたためていたご家族の
“思い”
は、OMソーラーの緩やかな
温熱環境に支えられた大きなワンルーム空間へ。居間の一郭にあるストリップ階段は、家族の動きが浮かんでくるようでとても印象的です。
この敷地特有の、西風と南風の風通しには夜間の防犯も考慮して、最大限の配慮をと・・。欄間や可動式ガラリ、格子付地窓などパッシブ手法の展開です。
       

f0059988_183694.jpg本格的な美味しい料理の作業スペース。ステンレスカウンターのオリジナルキッチン。オープンな下部の収納も、
よく計画されていて、引出しのある脚部や取手の金物にもこだわりが・・。

バックカウンターも木製のオリジナル。その脇に、長く使っていて愛着のある
食器戸棚用のスペースが用意されているのは嬉しいことでした。


f0059988_18161083.jpg漆塗りの天板、小原和紙の壁と、お手製の「床の間」が
おもてなしの心を感じさせてくれる玄関。

玄関を挟んだ寝室だけは、LDKから離れた別空間です。
プライバシー確保もあるけれど、
バリアフリーの式台・手摺の設置と
居間を通らずに寝室に入れる介護の経路にも配慮。
トイレへもドア一枚の改造で出入り可能なように。
今、準備しておける、数十年先の大事な備えです。

玄関の土間とつながるキッチン脇の小さな土間など、
住まい手のアイディアが随所に散りばめられて、
あたたかい4人家族の「長期優良住宅」の誕生です。
日比 
                                              
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by hearthandhome | 2012-10-06 10:42 | 夫婦ふたりの家

「夫婦ふたりの家」 ものがたり (5)  

  子育て世代の家  「上池町の家」

「夫婦ふたりの家」は、スタートした時は、リタイヤされたご夫婦の家を対象にしていました。

f0059988_19214282.jpgしかし、考えてみれば、住まいは「夫婦」に始まり、「夫婦」に戻ると言えなくもないでしょう?そうすると子供室の捉え方、すなわち子供たちの成長・自立が、思いのほか早いことを考えると、「夫婦ふたりの家」での考察が、子育て世代にも当てはまることが、このところの体験の中から解ってきたのです。
その一例が、男の子2人の「上池町の家」でした。
竣工時にいただいた住まい手のコメントをご紹介します。

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大きい家は欲しくない。
吹き抜けが欲しい。
子供が独立した後は1階だけで
生活できるようにしたい。

という私たちの考えから、
日比さんに2階に子供室も作れるから、
「夫婦ふたりの家」をコンセプトにした
家は、どうかと勧められました。



f0059988_19155042.jpg「夫婦ふたりの家」の外観は
とても気に入っていましたが、
名前の通り子供がいては
建てることができないだろうと
思っていたので
日比さんから出たこの提案で
即決しました。

建物はわたしたちの
イメージしたものに仕上がり
とても満足いくものになりました。
                 A.A

木製の玄関ドア、庇の高さを低く抑えた親しみのある外観。屋根中央の煙突がシンボルです。
室内は小屋裏部屋を含む、大きなワンルーム空間。4人のご家族をすっぽり包み込むような、
優しさに溢れた家です。 日比
「住まい集」やブログもご参照ください。
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by hearthandhome | 2012-10-04 18:29 | 夫婦ふたりの家

「夫婦ふたりの家」 ものがたり (4) 

 作品集

「夫婦ふたりの家」は、第1作を皮切りに、10棟を超えるまでになりました。
住まい手のご要望や敷地の条件によって様々にカタチを変えて、それぞれに個性的に建っています。
「夫婦ふたりの家」の新しい作品集に、住まい手の生の声も含めて、順次、掲載していきます。

それらは皆、「夫婦ふたりの家」の考え方やオリジナルプランをベースとしています。
そして、ほとんどのプランが延べ30坪前後となっているのは、決して偶然の一致ではなく、
筋道を辿っていけば、そうなるのが必然とさえ思います。
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住まい手のご理解があって、
さらに吟味して縮小していくならば、
延べ20坪くらいまでは
可能なのではと思います。

その意味では「小さな家」を目指すことに、通じますし、とてもおもしろそうで、やりがいのあるテーマと思っています。




f0059988_1831323.jpgf0059988_1831569.jpg「夫婦ふたりの家」の実施例は、
なぜか、南玄関が圧倒的に多く、
次に西玄関。(東玄関はない・・・)
そして、北玄関も加わり
豊富になりました。


f0059988_18521428.jpgf0059988_18321198.jpgこのことは「夫婦ふたりの家」が
こなれてきて熟成されていくことを
示していて、優れた持ち味を保持したまま、上質なバリエーションが
さらに望めるのではと思っています。日比
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by hearthandhome | 2012-10-02 08:29 | 夫婦ふたりの家

「夫婦ふたりの家」 ものがたり (3) 

 第1作  「乙川の家」

「夫婦ふたりの家」発表後、1年ほど経って、20年前に家を建てさせていただいた友人から、偶然、
ご相談がありました。旧居を、息子さんご家族に譲って、ご自分たちのための新居を建てたいという、またとないチャンスに恵まれたのです。
一通り、お考えをお聞きした後に、”あのぉ、実は・・”と、「夫婦ふたりの家」のご説明。

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半信半疑のご夫妻の同意を得ることができたのは幸運なことでした。

食卓テーブル、テレビ台やチェアー
グランドピアノなど、現在、使われている家具類の位置を最初に決めるということもありました。思い返してみれば、
「夫婦ふたりの家」の規格プランに、
意外にすんなり、ピッタリ収まったのは
奇跡的なことだったのかもしれません。


f0059988_17141597.jpgキッチンを完全なクローズドタイプに
替えましたが、
ほぼオリジナルプランの「乙川の家」
「夫婦ふたりの家」の第1号です。

小屋裏は、OM機械室、予備の納戸、
ご主人の書斎兼トレーニングルーム。
北壁の全長に本棚が造り付けられ、
十分に使っていただいています。
ナナメ天井の見降ろしが壮観ですし、
風が爽やかに通り抜けていきます。


f0059988_17112558.jpg竣工以来6年。
ご夫妻には、ほぼ満足していただいています。旧居の息子さんご夫妻にも、
新居の居心地の良さを認めて
いただいているようです。

いつの日にか、この家に、子育てを終えた息子さんご夫婦が入居され、
住み継いでいく日が来るのなら、
そんな嬉しいことはないと、そして、
それこそ「長期優良住宅」の本来の姿なのではと思うのです。

定年後のご夫婦の仕事の多忙さから解放された、新しい暮らしを愉しむための「小さな家」
誕生です。日比
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by hearthandhome | 2012-09-30 18:54 | 夫婦ふたりの家

「夫婦ふたりの家」 ものがたり (2) 

 パソコン上の家づくり

8年前のこと、定年退職なさったご夫婦の、第二の住まいをつくる機会がありました。
高齢者が動きやすく、長く快適に住み続けられる、冬暖かい平屋建をというご依頼でした。

f0059988_20211829.jpg日当たりの良くない敷地でしたから
片流れ屋根として、その最頂部に
OMソーラーのパネルを載せ
太陽熱の床暖房を備えました。
その結果、大きな小屋裏空間ができてしまい、何か工夫できるのではないかと
工事現場にたたずんで考えました。
大きな小屋裏空間を活用するために、
リビングをナナメ天井として、小屋裏と
つながる一体空間を思いつくのに、
さほど時間はかかりませんでした。

まだ見ぬ施主のために、パソコン上に、「夫婦ふたりの家」(南玄関ーA)を、夢中でつくりました。 
その時に、外観の見え方と小屋裏空間をより低くしたかったので、屋根形状を、への字に変えました。

f0059988_2022532.jpg手書きのパースと設計意図を手際よく解説した
手作りのパンフレットも出来上がり、
完成見学会場に置いて、ご紹介しました。
それなりに関心を示してはいただくのですが、
パソコン上やパンフレットだけでは、
イマイチ訴求力に欠けるようで、
実作の完成まで2年間を要することになります。

この柔らかな色鉛筆のパースは
実際の建物の雰囲気と有りよう、すなわち、
南側からは平屋建に見え、庇が夏の直射日光を遮り、
中に入ると、ほどの良い高さの吹き抜け空間が、
拡がっている様子を、良く伝えています。


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プランを作りながら考えていたことをf0059988_1848750.jpg
小冊子 「夫婦ふたりの家」 にまとめました。 
日比

(ご希望の方にはプレゼントします。)
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by hearthandhome | 2012-09-27 20:28 | 夫婦ふたりの家

「夫婦ふたりの家」  ものがたり (1)

 はじめに  

「夫婦ふたりの家」をつくらせていただいている時、住まい手ご家族の住まいに対する“思い”を、
いつも以上に、より熱く感じるのは、どうしてなのでしょうか?
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なぜ、住まいをつくるのですか?」という問いへの答えが、「夫婦ふたりの家」には、含まれていて、少なからず共鳴していただいているということと、
現在のご家族のことはもちろん、数十年先の家族像への、
あたたかくて確かな“まなざし”を感じるからなのだと思うのです。

これからも、お役に立てることを付け加えられる「夫婦ふたりの家」でありたいと願っていますが、そのためにも、現状をふり返りつつ、まとめておきたいと
思います。 日比
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by hearthandhome | 2012-09-25 18:51 | 夫婦ふたりの家