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「15坪の家」 見学(3)

f0059988_124184.jpg2階に上がる階段+LDK+2帖の和室+
ロフトへの階段+行き届いた細かな収納棚類。
そして、円形テーブルと造り付けられた家具類の
回遊動線さえも実現した、なるほどのハーモニー。

今まで見た雑誌やインターネット、さらには、
このカメラの画像では、到底、捉えきれないほどの
綿密に意図された空間が拡がっています。
仕上げ材料はもとより、窓から差し込む光や、
風の抜け方も含めて、暮らし方をきっちり捉えた空間と言っていいでしょうか。

住みやすさや住む空間の美しさは、
面積の広さとは別のもの。むしろ、適度な面積って
あるようで、小さい方が良いとも言える気がします。


f0059988_17283569.jpg思い思いに座ってみて、結果として、
思い思いに心地良さを感じているということは、設計者の意図にすっかり
ハマってしまっていて・・・。
でも、そのことに対して窮屈だとか、
もっと気ままに過ごしたいという
気持ちを軽やかに凌駕していて、
とにもかくにも気持ち良いのだから、
良しとするしかなかったのです。
住むということに果たす家具の存在の大きさを改めて感じもしました。


f0059988_1541409.jpg窓台の高さなどの寸法が、
住まい方に大きな影響を及ぼすこと、
あらためて痛感しました。

なぜ、2階LDKなのかという問いの
答えは明らかでした。
このカタチであるからこそ、どんな敷地にも、このような空間をつくることができ、1階LDKでは、この「15坪の家」の持ち味の多くが発揮できないことが
断言できてしまったのです。


一方、階段を上下することに差し支えが生じるであろう高齢者にとって、「15坪の家」の課題は、
まだまだ残されているのも確かなことです。 日比
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by hearthandhome | 2012-04-14 08:10 | 家づくりへの思い

「15坪の家」 見学(2)

f0059988_9223643.jpg西外壁の開口部が微妙な低い位置で
一直線に揃えられています。
雨戸、ガラリ網戸、ガラス戸、障子などが共通の木製戸袋に引き込まれ、
外観デザインに柔らかさのアクセントを与えます。

手前が浴室、向こう側が和室。
その高さの訳が、内部から見た時、
判明してくることになります。



f0059988_9214957.jpg1階和室の西側窓は、畳に座った時のひじ掛けの高さにピッタリ。
また、畳に座った姿勢の目線から見る外部の景色は、まるで一幅の絵画を
飾った額縁のように見えます。

南側のはき出しは畳より
250ミリほど上がっていて、
そこに腰かけ、内側を向くことで、
廊下や階段とも一体空間となり、
4.5帖を、より広く見せているようです。


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和室に並んだ、西奥の浴室の西窓。

こうやって見下ろすのではなく、
湯船につかってみると、
西窓の位置の絶妙さが解りますとは、
杉野さんのお話し。 なるほど!
暮らしの気持ち良さをデザインする一端ですね。

ガラリ網戸が夏場には、気持ち良さそうですね。
ちなみに、この浴室はハーフユニットバスで、
浴槽より上の、壁・天井仕上げは
木材にても可能です。
日比
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by hearthandhome | 2012-04-12 08:00 | 家づくりへの思い

「15坪の家」 見学(1)

f0059988_8191173.jpg1・2階の床面積の合計が15坪。(ロフトは別です。)
1階は7.5坪、つまり15帖の広さで、
どんな世界が拡がっているのだろうか?と
長野県東筑摩郡の杉野建築店さんのモデルハウスを
無理を言って、見学させていただきました。

伊礼智さんの設計で有名な「15坪の家」。
雑誌やITの動画で、何度も何度も見て
その上で実物をしっかり体感することで、
得られることの豊穣さを予感しつつ・・・。

こじんまりとした建物外観の美しいフォルムや
木製建具のセンス溢れるデザインに魅入りながら、
なぜ、このような敷地に建つ建物が
2階リビングなのかとの疑問を抱きつつ・・・。


f0059988_17274362.jpg木製の玄関引戸を開けると、その中に
階段下の空間を利用した半畳分の玄関土間。
「東浦町緒川の家Ⅱ」にて、
同じ構成の玄関をつくっていますが、
15坪の家では上り框のところに
長野の冬の寒さ対策としてでしょうか、
引き戸が取り付けられています。
また、玄関土間の狭さをものともせず、
天井いっぱいまでの収納が採ってあり、
小さな家であるからこそ、なおさら、
収納の大事なことを示しているようです。

小さな家の玄関は、小さくて当たり前と、
予想通りの狭さに苦笑いしつつ、
いよいよ、伊礼インテリアワールドへ突入です。日比
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by hearthandhome | 2012-04-11 09:06 | 家づくりへの思い

i-works 22坪の家 見学会

OMソーラー株が事務局の 「小さな家」の取り組みの一つに、「i-works」 (アイ-ワークス)があります。
「小さな家」の設計において、いくつかの賞を受賞されている著名な建築家 伊礼智さんを中心にして、プランや詳細に至るまで、規格プランを数種類、取り揃えた上での発売を目指して活動しています。

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予定している規格プランの原型となる住宅を小田原に訪ねました。
延22坪とのことですから、「夫婦ふたりの家」よりもスモールサイズ。良い刺激を受ける意味でも、興味深々で参加しました。

行きの新幹線から見た富士山です。

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「夫婦ふたりの家」と同じく「への字」。
南外観は平屋に見えるパターン。
アプローチの造園や木部のデザインが
たいへん、巧みです。

東側に突き出た2階バルコニー下に
ウッドデッキと外部収納があり
このようなスペースがキッチン裏にあることもあって、住みやすそうな家でした。



f0059988_9432028.jpg住まい手の奥様のお話もお聞きできましたし、
コンパクトな1階平面、LDK+水廻りが
美しく無駄なく納まっています。
TVを見ないというご家族ですから、
TVの設置スペースが不要なこともあって、
家具はダイニングテーブルと小さなソファの
スッキリしたリビングダイニングです。
ナナメ天井の吹き抜け空間は
「夫婦ふたりの家」と相通じるものがあります。

i-worksにおいて、総二階のプランも設計進行中。
肝心の建築コストについても、現在作業中です。
もう少し時間が掛かりますが、
次の世代の家づくりに向けて
一石を投じるチャレンジです。 日比
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by hearthandhome | 2012-01-20 08:30 | OMソーラー

「東海市加木屋町の家Ⅱ」の完成に寄せて。

「四世代の暮らす家」

時代とともに移り変わっていく家族の有りようが、そのまま、住まいのカタチとして反映してきます。
数年前に、まずパソコン上に表現した「夫婦ふたりの家」は、子世帯と同居することが、ほとんど
なくなった親世帯を、その対象としていました。
でも、よく考えてみると「夫婦ふたりの家」とは、別棟を建てられるという条件に恵まれた「二世帯住宅」の一例と言えなくもありません。パソコンからスタートして以後、多くの「夫婦ふたりの家」の誕生を見ることになりましたが、若い四人家族の標準的な家の基本案としても、取り上げられてきています。
「小さな家」の考え方への共感とともに、子供室の有りようへの同感が得られているようです。
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しかし、一般的な「二世帯住宅」は、一棟に、二世帯が住む住宅ですし、少子高齢化の時代の趨勢は、わたしたちが今までつくってきた「二世帯住宅」から得た教訓を、より良い「二世帯住宅」をつくり出すために役立てることを、求められているように思われてなりません。
人は加齢によって立ち居振る舞い、感覚、感性が違ってくるのは当然のこと。そのことをまっすぐに受け止めて、家族それぞれの自分のスペースを気兼ねなく確保しながらも、時として集まりやすく、集まった時には、それぞれの居場所があること。そんな「二世帯住宅」を目指しています。

「加木屋町の家」のお話があった時、四世代という家族構成に少し戸惑いはしましたが、
むしろ、やりがいを感じていました。
f0059988_1919630.jpg実施設計では、LDKと階段を一体とした南のワンルーム空間、そして特に、居間をすり抜けるように通ることもでき、子供たちにとっては、
お母さんの監視の関所でもある階段は、ごく自然に、その位置を占めました。それぞれの居室は、それぞれの住人の思いを込めて、しつらえられ、和室近くの介護空間としてのトイレや洗面所・浴室、将来、
どのようにも仕切ることのできる子供室、南庭に新設される駐車場のために移植、あるいは新植される樹木のことなど思い出されます。

ご家族の家づくりへの思い、すなわち、木材への愛着、古き良きものへのノスタルジー、OMソーラーの採用については、当初から一致していたこと。また、東南の角の敷地であり、玄関へのアプローチとして東道路を有効に活用することで、スムースに設計を進めることができましたが、まとめ役のご主人と母上様のご尽力あってのことと、あらためて感謝申しあげます。
住まい手家族との協働の結果、杉の木の香りのする「四世代の暮らす家」が完成しました。
いつまでも、多くの世代の暮らすことのできる家でありますように願っています。日比
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by hearthandhome | 2011-03-09 07:55 | 東海市加木屋町の家Ⅱ

足元スペース

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階段の下のスペースを、物入れ使用だけでなく、
その他の使い方として有効に利用することは、
「小さな家」の設計上、検討すべき必須アイテムです。

階段下に、玄関スペースと下駄箱を設置しました。
少しでも広く見えるように、
下駄箱を床から浮かせたり、
上がり框に角度を持たせています。




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洗面台はポストフォーム製。下部はオープンです。
下部収納は、その時々に工夫していただくことに。

既製品の洗面台もいいのですが、
使い勝手に対する融通は利かないですね。
木製メディシンボックスは造り付けです。

また、将来の有り得るかもしれない
車椅子対応にも配慮しています。


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玄関からの動線は、キッチンが丸見えですので、ここでも目隠しの暖簾が活躍することになります。
週明けには、外部の足場撤去です。外回りの工事も始まり、9月半ばの完成見学会へと進みます。
わたしたちのテーマの一つ、「小さくても大きく暮らせる家」です。どうぞ、ご期待ください。日比
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by hearthandhome | 2010-08-28 17:18 | 東浦町緒川の家Ⅱ

「小さな家。計画」 と 「夫婦ふたりの家」

ハースアンドホームの「夫婦ふたりの家」は、子供たちが巣立った後の、ご夫婦ふたりの住みやすさを追求した家です。結果として延床面積、約30坪という規模となりましたが、その上で、小さくても、
せせこましくなく、大きく住める居心地の良い家の実現を目指した「企画住宅」です。
設計意図を明確にした上で、住まい手それぞれの「夫婦ふたりの家」をつくりませんかという提案です。

その家づくりに対する考え方が、子育て真っ最中のご夫婦にも共感していただいているように思います。子供たちが日々成長し、巣立っていくであろうことを、自然に意識しているように見受けられます。
そのような家のつくりようとして、子供室の捉え方に特色があり、そしてまた家全体がワンルームで
あること、そのワンルームを温熱的に支えるOMソーラーの採用もまた必然でした。

f0059988_18195724.jpgこのたび、
「小さな家。計画」が出版されました。
この本に紹介されるメンバーのほとんどが
OMソーラーに関わリを持つ人たちの、
「小さな家」への、それぞれの提案とチャレンジが集められた素晴らしい実践の本です。

「小さな家・計画」の主張は、実のところ
「プロダクト」つまり生産性の向上に
力点が置かれていますが、
そのプランは極限にまで研ぎ澄まされて、
延床面積15坪(「夫婦ふたりの家」の半分!)の家も登場しています。
「ネットで買える」ウンヌンは、
一つの手段としてあっても良いものでしょう。

でも、この本に込められた大事なことは、この時代の要請として、地に足を付けた本物の家づくりへと、
一歩、踏み出していることのように思います。「小さな家」という名を借りて。

現在施工中の「東浦町緒川の家Ⅱ」は、延床面積20坪を下回る家です。
小さくなればなるほど、設計的な工夫は、より重要になってくるように思います。
もちろん、その工夫も様々な設計条件の制約の中で行うのですから簡単なことではありませんが、
結構、楽しめるものですし、やりがいもまたあります。
わたしたちなりの「小さな家」を目指して、ますます精進していきたいと思います。日比
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by hearthandhome | 2010-07-22 10:50 | 家づくりへの思い

「小さな家」 シンポジウム

日本の家族のありようは、わたしたちにとって、家づくりを考えていく上で、最大の関心事。
真摯な気持ちで、それぞれの家族と向き合う中で、それぞれの家のカタチが浮かんでくる。
そうして、「夫婦ふたりの家」のプロトタイプなプランを獲得した。その基本はあくまで平屋建であり、
プラスアルファとしての屋根裏部屋を組み合わせて、広がりのある空間をつくり出してきた。

f0059988_931535.jpg一方、屋根裏部屋に寝室や子供室を配してみた時、子供たちが巣立っていった後の、将来の「夫婦ふたりの家」として、十分成り立つと考えたことから、
「楽園町の家」が誕生した。もちろん、
法規制など、他の要因もあったが・・・。

4人家族にとっても、「夫婦ふたりの家」が原型となり得たわけ。
そして、その方向性は、どうやら
「小さな家」に向かうことになった。


「小さな家」といっても、せまっくるしいとは、まったく違う。むしろ、ムダに大きな家を作らないという方が近い。小さいからこそ、居心地が良く、使いやすい空間のある家というイメージ。
だから「小さい家」を実現するには、今まで以上に、家族の暮らしに寄り添い、
暮らし全般をサポートする工務店像が鮮明となる。
一方、「小さな家」に暮らすには、住まい手の「住む力量」が、明確に現れるという、
工務店側からの指摘も・・・。特に、収納に関しては、そうでしょうね。f0059988_9592612.jpg

この時代に求められる家として、
「小さな家」を論じ、実践する仲間として、
工務店、建築家、資材供給者が東京に
集合。「小さな家」シンポジウム開催。
将来、転売する時にも、「小さい家」の方が価値があるという意見もあり、
プロトタイプとしてのカタチを視野に入れて、活動していくことに・・・。
わたしたちとしても、「夫婦ふたりの家」を異なった角度から検討することも含めて、
真剣に考えてみたい。日比

左図のプランは、
伊礼 智さん 設計の「9坪ハウス」です。
「小さな家」として、各賞を受賞。
伊礼さんも、このシンポジウムのメンバー。
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by hearthandhome | 2009-06-25 10:22 | 家づくりへの思い

小さな家を学ぶ会

約4年ほど前、「夫婦ふたりの家」の小冊子とプロトタイププランを発表して以来、その内容をモチーフとして、いくつかの家を作ってきました。それらの家は、延べ面積30坪を目安としながらも、より小さく、
密度濃くなっていく傾向にあり、その展開に、ますます、心おどります。

そんな時、同様な思いを共有する工務店6社が、浜松にて集合。「小さな家を学ぶ会」を開催。
「小さな家」と言えば、現在、第一人者の建築家「伊礼 智さん」設計の家が浜松に完成。
その建物見学と、その後の意見交換をと・・・。
そして、もちろん浜松名物「うなぎ」の夕食を供にとなりました。
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西側の下屋部分を玄関とし、南へ母屋下がりとした「への字」の外観は、「楽園町の家」、
「岩滑中町の家」「東浦町生路の家」「吉良町の家」へと通じるスタイル。
木製の玄関引き戸や注意深くあけられた窓の位置やサイズには、さすがのハイレベルなセンス。
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2間巾を全開口する木製引き戸(網戸付き)は、設計施工の力量のなせる技。
小さな家であるからこそ、このような大胆な開口部が生きてくると、参加者の声。
また、空間構成や納まりなど、いたるところでの技量の細やかさに、う~ん、なるほどね・・・。

それにしても、「小さな暮らし」こそ、「小さな家にふさわしい」という
アドブレインさんからのヒントは、次の仕事への大きな刺激になりそうな気がします。
ご一緒させていただいた、皆さんに感謝。ありがとうございました。 日比
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by hearthandhome | 2009-03-19 08:38 | 家づくりへの思い