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本年6月より、森林環境税

愛知県の奥三河地方には、荒廃の進む森林がかなり広範囲にあること、ご存知ですか。
何十年にも渡って必要な間伐がされず、林業経営の多くは苦境に陥っていると言われてから久しい。

長い間、国産材が輸入材にとって替わられてきた原因は、輸入材の方が安価ということの他に、
供給体制が確立されていること、そして、なにより建材としての強さと乾燥技術のしっかりとした
裏付けの存在が大きい。輸入材の代表、ツーバイフォー工法の経営と構造技術の先進性は、
今なお、国産材利用システムの目標するべきところでもある。

しかし、地球環境問題から端を発した国産材利用の気運から、長野や岐阜、静岡などの林産県では、官民共同で供給体制構築に取り組み、最新の人工乾燥炉の導入など、着実に成果を上げている。

このたび、ようやく愛知県でも、本年6月より森林環境税を導入して財源を確保し、間伐を始めとする
県産材利用を進める腹を固めたらしい。 豊田市にも同調する動きがあるようだ。
自動車を中心とした「モノづくり」の本場に、一陣の変革の風が吹き始めるのだろうか。

ハースアンドホームは、奥三河の杉材や、長野県の遠山杉の活用を行なってきているが、
自然と共に暮らすパッシブソーラーの思想から、また、国の政策としての「長期優良住宅」にもつながるこの動きに、より積極的に関わっているが、家族にとって居心地のよい「家づくり」が基本であることに変わりはない。 そんなわたしたちの姿勢は、「長期優良住宅」においても引き継がれていく。 日比
by hearthandhome | 2009-05-05 23:08 | 家づくりへの思い


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