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住宅の今までとこれから

少し前まで、日本の住宅の寿命は20年~30年と言われていましたが、今では50年~100年の長期寿命の家づくりを進めてきています。一方、少子高齢化社会を迎えて家族問題でもある現実と向き合う時、その暮らし方にふさわしい設計技術については、これからというのが現状かもしれません。

住宅の今までとこれから_f0059988_19204414.jpgOMスマートネットのHEMSに対するご説明がてら、久しぶりに築17年になるA邸を訪れました。

内外とも竣工時と見た目や使い方にほとんど変わりがなく、室内ドアの開き勝手の不具合やトッププライトが不要だったなどの改良の余地はあるにしても、
概ね、17年前に想定したご夫婦ふたりの生活や
お子様の成長ぶりをしっかりと育んできたようです。

取り替えた貯湯槽以外の機器類は竣工以来、17年間、健全に動いているものの気になるのはメンテナンス時期のこと。また、今後、安楽な姿勢が求められる居間の家具やその配置、主要な部屋の用途変更や駐車場・庭などの外構のリフォームについては、
少しづつイメージしているというご様子でした。

住宅の今までとこれから_f0059988_19262856.jpg南中央の玄関と階段、玄関の東に居間、西側には独立した和室と水廻りというプランは、これからの暮らしの変化、仮に在宅介護があったとしても柔軟に対応できるカタチのようです。

「夫婦ふたりの家」の先駆けのようなナナメ天井のある居間とそれに繋がるキッチン・食堂のワンルーム空間は、南から北へ風が抜け、その上、吹き抜けを上昇する風通しの良さが、夏の暮らしにとってなによりと、
改めて実感しました。
客間としての和室にはエアコンが設置してありますが、他の居住スペースにはエアコンはまったく無いのです。浜風が止まり、夕凪以降の蒸し暑さは、
「暑い!」とご主人。涼しい顔の奥様とのコンビは
W邸と同じで苦笑してしまいます。

今までの17年間とこれからの20年間に思いを馳せた、A邸の訪問でした。まだまだ長いお付き合いになると思います。これからの住まいに役立つノウハウを様々に吸収しておきたいと思います。
なお、キッチンに取り付けたハイキエースの評判のすこぶる良かったことは付け加えておきます。日比
by hearthandhome | 2012-08-02 09:22 | お宅訪問


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