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松下凡才の 「盆栽」

f0059988_9193057.jpg常滑 やきもの散歩道

坂道の工房のショーウインドーの中に、
小さな鉢に差した一輪ざしのような
一本の幼木の作品を発見。
良く見ると鉢には苔が生えている。
20年間、このままの姿であると聞き、耳を疑った。

気に入った!これほしい!
なんだか、ビオトープにも繋がりそう。

突然の訪問にかかわらず、偶然、
工房の主の話を聞くことができた。

以下、その会話の一部。


f0059988_9204493.jpg「あれは、売り物じゃない!手に入れるにしても、
その作品、その植物と本当に一体感を持てるか、
まず確認してからにした方がいい。
試しに、園芸店にあるサトイモからやってみたらぁ?」

イモからだって! この主人、
かなり、キツイ、イタイことを平気で言う。

自称、盆栽界の異端児、「あるがまま」が口ぐせの
松下凡才(ぼんさい)氏そのひとでした。

自然の一片を切り取り、小さな盆栽鉢の上に、ミニチュアとして再現する精緻な技巧を競い合う「盆栽」。
その手間の掛けただけ、その精巧な美しさの分だけ、やたらと高価な「盆栽の世界」。


f0059988_9212073.jpgそんな盆栽界に対して、
松下流盆栽は、小さな盆栽鉢に水を差し屋外に放置、苔が生え、風に乗って木々や草花の種子が取り付き、
そのまま「あるがまま」の盆栽作品となる。

工房の南庭には、たくさんの小鉢が日差しを受け、
風に吹かれて、作品としての熟成を待っていた。

自らが大きくなることでバランスを崩して命の危険にさらされることは避け、成長の度合いをその小さな環境に合わせる術を、植物は良く解っていると、彼は言う。

だから、植物の身の丈にあったカタチが、彼の盆栽鉢に、まさに自然に形成されることになる。



f0059988_9214320.jpgある店の窓際にあった、実作例。
どうですか、こんな「盆栽」。
これ、盆栽と呼んでいいのでしょうか。

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彼の近作、「地球」。丸い砲丸投げのような鉢、(これでも鉢と言えるのか?)に穴を開け、
水を差し、苔が生え、蚊の幼虫が住み着き、草がくっつき始めたところ。
完成時の姿は、誰にも計り知れない。
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こうなるまで、たったまだ5年。 えっえっ!? 今、なんて言いました? たった、5年!? 日比
by hearthandhome | 2008-10-14 09:55 | 雑記


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