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カテゴリ:家づくりへの思い( 123 )

新建材と自然素材いろいろ

f0059988_13421316.jpg新建材がシックハウスの原因となったことから自然素材への関心が高まっています。自然素材の持つ一面の特質である汚れ、破れ、カビ、燃える、壊れるを化学物質を添加することで解消し、大量生産による安値という利点もあって広く普及してきました。
元はと言えば自然素材の欠点を補う人間の要求に応えたものでしたが、
住む人の健康を害するという大きな
誤りを犯す結果となりました。

自然素材は人間の都合の良いように存在するものではなく、その素材自身の生存のために自然界の中で生き抜くための策としての成分を内蔵していますから、その成分がたまたま人間に害を及ぼすことも有り得ます。ヒノキチオールが人によってはアレルギー症状をもたらすことになっても不思議ではありません。またさらに、自然素材と言いながら、こっそり樹脂や接着剤を混入させている製品も結構ありますから、自然素材という商品が人間にとってすべて良しとの過信は禁物です。

f0059988_13471772.jpgだからこそ、それぞれ特質を持っている自然素材を使いこなす工夫が設計施工両面で重要になってくると共に、上手に付き合っていくためには、やはり、メンテナンスとか日頃のお手入れが大事なことになります。
そのための情報を解り易く住まい手に、特に、最も身近な木材との上手な付き合い方をお伝えするのは、家に愛着を持っていただくためにも、工務店の行うべきことと思います。

一方、それほど手間暇を掛けないでも自然素材の恩恵を受けられる新技術も登場しています。
例えば、デッキ材の木もち-eデッキ。コスト面で少し高価になりますが、トータルでみれば安上がりとも言えるものです。今後も、そのような製品や資材を、ご紹介していきますので、どうぞ、ご利用ください。
by hearthandhome | 2013-12-31 15:02 | 家づくりへの思い

築年数

年も押し詰まってきたこの頃、建てさせていただいたお宅を訪問させていただくことがあります。時を刻んできた証を、家のそこほこに見ることになリますが、特に外部に露出された木部の変色や腐れ具合が、訪問者の心にしみ込んできます。
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けれどもそれ以上に、更地にこの建物が建ち上がったことそのことが、住まい手の人生を掛けたたいへんな出来事であること、そしてこの家と共にある住まい手ご家族の暮らしの年月のすべてが、訪問者の胸の内に伝わってきます。家をつくることを生業とするわたしたちの役割の大きさをしみじみと思います。この家のある限り、その思いと責任は続いていきます。通りすがりの道の傍らに、たわわに実った真っ赤な南天の実を愛でながら・・・。
皆様、良いお年をお迎えください。
by hearthandhome | 2013-12-27 23:41 | 家づくりへの思い

和の住まい・その光と影

f0059988_22474799.jpg床の間、違い棚、畳、土壁、障子、襖、
生け花、水盤、和のしつらい。
薄暗い室内空間に
ほのかな障子の間接光。
絶妙なプロポーションの組み合わせ。

シンとした室内は
緊張感さえ漂わせています。
当時は行燈かロウソクの光のはず。
こうなると電気照明も神経を使いますね。
住む人の背筋もしゃっきりと伸びるような
凛とした和服の姿勢を楽しむ大人の空間。
静かに時が流れていくようです。

超高級料亭を思い起こさせるほど、
庶民の住まいからは縁遠いものとなっていますが、優れたところは取り入れるよう
心がけていきたいと思います。

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竹と木材のソファ、障子、欄間、
畳、座卓、そして床の間。
腰の低い障子窓の外に広がる
自然な造形を想像させる庭園。
石、岩、水と植栽。
人工的に自然を再現する巧みな技。

こう並べてみると、
光と反射光と影のデザイン、
特に、深みのある陰影を配して
奥行きのある空間に
なっているように感じます。

わたしたちの現代の暮らしに、落ち着きのある成熟したカタチとして取り入れていくのは、
住まい手の暮らし方の理解と共に、
コスト調整が大問題ですが、
実現できるといいなと思います。
by hearthandhome | 2013-12-20 08:19 | 家づくりへの思い

和の住まい・自然素材

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国土交通省を始めとする
複数の役所が共同で
「和の住まいのすすめ」を発行しました。

国土交通省のHPからダウンロードできますので、興味のある方はどうぞ。

今、なんで、「和の住まい」を
お役所がすすめるのかという
疑念はさておき、
単なる懐古趣味ではなく、
和の住まいのエッセンスが
現代の暮らしに活かされるのなら、
大いに賛同するところです。




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「自然素材が面白いのは、
見ていて質感を感じること。」

なるほど、そう思います。

本物の自然素材に囲まれて
季節の移り変わりと一日の時の流れる様を
日本特有の優しい光と影の中で
感じられる家をつくりたいと思います。

そして、どうしても譲れないのが
冬暖かく、夏涼しい、日本の家です。
by hearthandhome | 2013-12-15 22:37 | 家づくりへの思い

「風立ちぬ、いざ生きめやも」

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雨が上がり、靄に浮かぶ朝。
すっぽり洗われたような空気の中、
陽の光が里山の木々を照らし出す。

  「風立ちぬ、いざ生きめやも」

堀 辰雄の投げかけたこの字句は、
人それぞれの置かれた状況によって
生と死の間で揺れる心持ちが、
人それぞれの思いに響くようです。


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「風立ちぬ」 宮崎駿、堀辰雄そして常滑の家の住まい手に触発されて「夫婦ふたりの家」の進むべき道筋を指し示してくれたように感じながら、途方もないこととも、手に余ることとも。

でも、それこそ、きっぱりと
「風立ちぬ、いざ生きめやも」です。    
(「生きめやも」って、どう思います?)
by hearthandhome | 2013-10-21 15:58 | 家づくりへの思い

”家をつくろう” 住まい塾

”家をつくろう!”と思い立ち、それに備えて勉強しようとすると、大量のテキスト等の資料を目の当たりにして、広範囲で専門的な知識が必要であることに気づかされる。
好奇心や知識欲が旺盛な住まい手は、それ相応のチャレンジはできるが、多くの住まい手にとって、テキストやDVDを駆使して講演されたとしても実感するのは難しく理解したつもりでしかなかったり、いい話を聞いたで終わってしまう。場合によっては拒否さえ感じてしまうことも少なくない。
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自分たちの身の丈に合った住まいを考えるためには、講義による、教え学ぶ関係ではなくて、なぜ住まいに関心を持ち、どんな行動をとってきたかなど実体験と重ね合わせて話し合うことができる場を「住まい塾」と呼びたい。そうすることで、自分自身の想いを反映した住まいに近づいていく。

では具体的にどうするか?
一人一人の実体験を聞き質疑応答、話し合いをしていく「住まい塾」のコーディネーターでありたい。そんな、ふうにして、住まいづくりのお手伝いをしたいと、あらためて思っています。
by hearthandhome | 2013-10-12 10:07 | 家づくりへの思い

健康とくらし ピンピンコロリへの道

役所より「健康とくらしの調査」のアンケート用紙が送られてきました。
急激な少子高齢化を背景として、今後の行政の指針づくりに活かすのが目的とあります。
また、高齢化に伴う様々な疾患を予防する大きな意味も含まれているのは間違いありません。
寝たきり老人をつくらず、ピンピンコロリを目指してとまでは、書いてはありませんが・・・。

先月の初めのブログに「健康と住まい」を公開しましたが、このアンケートは、
より「人の暮らし」に密着した具体的な内容となっていて興味をそそられました。

先月の「健康と住まい」に関連する項目と対比してみると、
① 毎日、良く歩くこと。最低でも15分以上。そのためには、
・ 外出する機会として、スポーツや趣味のサークルなど、お仲間のいるグループに参加すること。
・ 極力、友人知人と会い、家を訪問すること。
・ 運動や散歩に適した公園や歩道、魅力的な景色や建物があること。
   (つくり手としての大きな責任とも言える。)
・ 誰もが気楽に立ち寄れる場所があること。(見晴らしのよい高台の休憩所なんて最適です!)
・ 徒歩圏に生鮮食料品が手に入るお店があること。(そういうお店を大事にするということ。)
② よく噛んでバランスの良い食事をする。
・ 自ら調理をするのがベスト。
・ 飲酒はほどほどに。喫煙はご法度。
・ 日頃からの自前の歯の手入れが大切。 (主治医としての歯医者がいるといい!)
③ 団欒。
・ 家族の中に居場所があること。実は、これが肝心かなめのことなのでしょう。

その他、
① 地域、ご近所とのお付き合いや自治会などの活動に積極的に参加する。
② なんでもいいから、声を出して笑うこと。
③ 絶対に転ばないこと。(運動や食事で、体力を付けることにも通じる。)
④ 新聞、本、雑誌を読むこと。好奇心を持つこと。
⑤ ネガティブな考えの愚痴を聞いてくれる、あるいは聞いてあげる人が居ること。
以上のような内容がアンケートの項目から読み取れ、行政として用意できる施設や人材の確保を
構想しているようです。
また、行政に委任するだけでなく個人個人においてできることの多くが示唆されていました。
これからの住まいづくりに、何らかのカタチで取り入れていけるといいなと思います。
by hearthandhome | 2013-10-03 21:57 | 家づくりへの思い

「健康」と住まい

高齢化社会を迎える住まいづくりの現実において、従来にも増して気になるのが、
心身ともに「健康」であるということ。心と身体は、表裏一体、決して切り離せないもの。
そこがデザインのやりがいのあるところと言っては解りにくいでしょうか?

住まいを提供する立場から、「健康」であるために心すべきことを解りやすく言い表すと、
① 一日に30分、できれば1時間以上は歩くこと。  <周囲の環境と健康への習慣づけ>
② 季節の旬の食品を、よく噛んで食すること。   <キッチンとダイニング>
③ 安らかな睡眠がとれること。          <主寝室>
④ 身体をほんのり温められ、
  家中、同じくらいの温度であること。 <断熱気密性能と熱源。そして、風呂>
⑤ 最適な湿度の新鮮な空気を呼吸すること。    <風通しと調湿性能>
⑥ これに家族の団欒が加われば理想的です。    <リビング>

さてそれで、ご家族の毎日の暮らし方のそれぞれの個性を考慮してコストや敷地条件とのバランスの中から最適解を求めていくのですが、ここに掲げた「健康」は常に頭に入れておきたいことです。
「健康」をうたうために、使用する建築材料の化学組成を微に入り細に入り追求するのは、
本末転倒と付け加えておきます。
by hearthandhome | 2013-09-09 06:00 | 家づくりへの思い

「お風呂に入って、ご飯を食べて。」

高校総体の陸上競技で、100m、200m、400mリレーの3冠を取った、桐生祥秀くん。
疲労困憊でしたが、もうすぐ始まるロシアでの世界選手権に備えての若者らしいコメント。

「世界選手権までに疲労を抜きたい。お風呂に入って、ご飯を食べて。」

             こんなことがサラッと言えるのですから、自然体の、ものおじしない大物です。
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100mで9秒台を期待される超人のこの言葉は、健康であることを、簡潔に言い表しています。
「体を温めて血行を良くし、食生活には気を使い、もちろん運動を欠かさない。」ってね!
そういう風に読めませんか?
by hearthandhome | 2013-08-05 09:31 | 家づくりへの思い

健康・快適な老後を過ごすためには?

「夫婦ふたりの家」であたためてきた住まいづくりへの思いは、「平屋に見える2階建」という家の
カタチにつながりました。言葉を替えれば、世代を越えて住み継いでいく家となり、新築に留まらず、
リフォーム、リノベーション、そして既存・中古住宅へと連なってきています。

さて、そこで、いよいよ「健康・快適な老後のための住まいづくり」です。

「健康・快適」とくれば、第一に挙げられるのが家全体に温度差の少ないワンルーム空間。
特に望ましいのは、厳冬期において最低室温18℃であるための断熱性能を有していることが、
建物にとっての一つの目標にしたいと思います。

f0059988_9504366.jpg他方、健康に関するアプローチとして、諏訪中央病院の
鎌田實先生の講演を聞く機会がありました。

驚異的な伸びの「平均寿命」も不健康であっては意味がなく、「健康寿命」であることが求められていること。
そのためには、若々しい血管を保ち、内臓の中でも特に「腸」の働きを助けるために、大量の野菜と
良質なタンパク質の摂取、そして塩分控えめの食生活が鍵を握っているとのご指摘です。
また、さらに気持ちの上では、人と人とのつながりに
大きな価値を見出す「幸せ寿命」にまで言及されていました。

少子高齢化社会を迎えて、為すべきことの奥深さに
身の引き締まる思いがします。
by hearthandhome | 2013-05-28 11:35 | 家づくりへの思い