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「土間」と床下空間

本格的な羽アリ発生前のこの時期に、経験豊富なシロアリ技術者、著名な岡崎の神谷さんと共に、
中古住宅の床下に潜り込み、ベタ基礎に腹ばいになって床下談義をしました。
そうそう、防塵マスクは必需品です。

暮らしの舞台である床上と、様々な生物の居る地中との間にある緩衝帯として床下を捉えています。
床下には文字通り、耐震性を司る基礎があり、土台を腐らせる湿気や腐朽菌も見え、吹き抜ける風の状態も解ります。降り込む雨や浸み込む地下水、また設備配管からの漏水などを、速やかに外部へ
排出したり、改修する役割も備えていなくてはなりません。

シロアリ被害の多くは家の中の「土間」にあり、だからこそ、1階床が組まれた理由があります。
「土間」とは、玄関・勝手口・浴室が三大場所。その周辺を見ることで、被害の実態および蟻道・蟻土を
探索し、その状況に合わせた対策を、柔軟に行うことを強調されました。
シロアリは生態系のバランスにとって、無くてはならない役割を果たしていますから、家全体に渡って、むやみに駆除するのではなく、シロアリが発生した時点で、その分だけの駆除を行うべきというのが
基本姿勢です。そのためには、住まい手あるいは技術者が、床下の隅々まで観察できる家の構造であることが肝心との結論となりました。床下に入り込める改め口の存在は、その第一条件となります。
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また、一番、解り易いのは、やはり羽アリの発見です。自然界にはシロアリ以外にも、羽のある虫は
いくらもいますから、シロアリのゴキブリのような体形は知っておいていただくといいですね。
ちなみに、羽アリ(黒いですよ)の羽は簡単に取れてしまいますので、承知しておいてください。

床下は、竣工してしまえば、ほとんど目に触れることもなく、何か問題が発生して潜り込んでみると、
施工時の手抜きや無知からくる手違いが呆れるほど見えてきます。困ったものですが・・・。
でも、これをチャンスとして、大事に至る前に適切な措置ができるようにしたいものです。

神谷さんのシロアリとの共生への思いは、5年に1回だけといった皆殺しの発想の駆除ではなく、
時折、点検をして必要に応じて、その部分だけ駆除するという、シロアリとの接し方に表れています。

また、シロアリ点検は、床下での耐震補強や床下の断熱リフォームも一緒に考えられますから、
併せて検討いただくのも良いと思います。日比
by hearthandhome | 2013-04-25 08:00 | 家づくりへの思い